2011年12月31日土曜日

2011年、性格良し子ちゃんFESTIVE20大発表ーー!!

ご存知の方はご存知!!
「何故・・・AV監督がこんな事を・・・」な
もう10年以上毎年やってる年間ベスト20!!
故John Peel師匠のfestive50をリスペクトして
「FESTIVE 20」と題してやってきたんですが
今年もやります「性格良し子ちゃんプレゼンツFESTIVE 20 in 2011」!!!!!!!!!!!!!!

20 diamond rings you&me



カナダの男の娘シンガーソングライター
アルバム「SPECIAL AFFECTIONS」からのシングル
正に「スペシャルアフェクション」な"秘密基地"イメージ満載のPVに
ノックアウトされました!!

19 The front bottoms maps



ほとんど初期真心ブラザーズなPUNK FOLKの傑作!!
バンド名がコレじゃなかったらもっと売れるのに!!

18 キム・ヒョンジュン oh! ah!



とにかくトラックのトンデモっぷりに驚愕!! この実験魂&一か八か感が
K-POPの勢いを象徴してると思います
でもこのPV、ラストに出てくる小道具が突然ショボイ・・・
この「まぁこまかいことはいーんだよ!」も凄いと思う・・・ 

17 DokiDoki☆ドリームキャンパス ぴんぽんダッシュ



アニソンと応援ソングと古典的アイドルソングモチーフ、この3大要素のバランスが
まるで黄金比のように成立しててビックリした曲!!
転調パートのとこをもっとはっちゃゃけて
プラス水着PVとか作れば最強だったのになぁ・・・・惜しい!!

16 Phantogram nitelife EP



シークエンスの組み合わせ方がうますぎるぅーーー!!
男女二人組ってことではCultsより数倍FUNKYな音なんだけどなぁ。
上のPVも去年のアルバムのやつだったり
もっとビジュアルワークもちゃんとやってほしいのデッス

15 DAPTONE RECORDS リリース作品全て



今年祝!10周年。エレクトロから生々しい音への回帰が始まってる中
やっぱ老舗のシズル感溢れるナマ音はすすす素晴らしいーー

14 二階堂和美 女はつらいよ



二階堂サンの音楽の異形さの源が、実はその超ーーードメスティックな
世界観に根ざしていたことを証明してしまった画期的な作品!!
ジブリさんはすぐにでも「女はつらいよ」っていうアニメを作るべきだとおもいまっす


13 RYAN ADAMS ASHES&FIRE



遂に遂に遂に、天才が僕等下々のいる下界へ帰還
そしてその唄は荒れ果てたASHESとFIREの先にあるプロミスドランドへと繋がっていく
静かなアンセムだった!!

12 Willy Moon SHE LOVES ME



ダブステ・ミーツ・モータウン!!??そんな4次元なミクスチャーっぷりと
それに完全に同期する「ななななんだこいつは??!!」なルックスとダンス
2012年メチャクチャ期待してしまう変態POP王子登場!!!!

11 kendrick larmer「SECTION80」 jay z&kanye west「watch the throne」
  Common 「The Dreamer/The Believer」



どれも名盤といっていい作品を一つにまとめてしまうのもなんですが
共通してるのはエレクトロにダーッと突っ走ってきたHIPHOPが
Break beats的な質感を前面に出したRAWな音へとふたたび!!!


10 FUCKED UP David comes to life



ボーカルのDamian氏のルックスで「エッ?」な方は多いと思いますが
アルバム全曲がソングサークルとして繋がった傑作「セカイ系コンセプトアルバム」!!
深夜アニメの原作にもなるような歌詞の内容を考えると
なんでもっと日本で盛り上がらないのかが不思議??
 

9 LADY GAGA Born This Way(ALBUM TITLE TRACK)




私はFAMEを喰らう餓鬼(MONSTER)なのよっていうキャラクター設定は
そのとんでもない精度には感嘆していたけど
ゴスロリ王国に住んでる人間からするとちょっと古いなぁー・・と
でもGAGA姉さんは遂にこの曲でキャラクターによる
自分の相対化を放棄してしまった!!
その解放感こそがこのアンセムの意味だし、
僕はそれをモロに浴びて聴き終えて号泣・・・・・・
そんなありのままの姉さんの有様を
多分GAGA本人以上に的確に把握し
映像にしてしまった(あのスケルトンメイクの餓鬼が踊り始める
しかもオズオズと・・・のシーン!!)Nick Knightアニキも凄い!!
そうやって己をさらけ出してしまった姉さんだからこそ
遂に今年日本でもブレイクしたんだと思う。おめでとう姉さん!!!

8 でんぱ組.inc Future Diver



とにかく畑亜貴女史の歌詞、「コトバ」が全て!!

音が止まらんよ YES FUTURE DIVER
恥じらったら逃げちゃう女の子さ
音は消えないね 無敵だもん
ここに来なさい 果ては・・・
予知より無知より今よりセカイハッテン


ここここここんな、2011年の日本において
"アイドル"という存在のおんなのこにしか
唄えないこんな凄いコトバを歌詞にしてしまうなんて!!!!!

実はこのコトバに音のアニソン感とか
メンバーの方々のAKIBA感っていうのが追いついてなくて
ものすごく歪な構造の曲なんですが
でもそこへ食らいついていってるメンバー達は偉いッッッ!!
もし彼女達がアニソン以外のでんぱ組にしかならせない
シグニチャーサウンドを手に入れて
さらに(インタビューとか拝読するとその部分には
物凄く拘りがあるっぽいんですが)今のAKIBA感から
もう一歩踏み込んだとこへとキャラクターを「進化」させたら
でんぱ組incってとんでもないグループになる!!!と思うのデッス

7 ADELE 21



ROCK史に残る「大失恋アルバム」!!
adele嬢は今「喉が・・」とかいう理由で
ツアーをキャンセルしまくってるけど
それは表向きでそりゃこんなエモーショナルジェットコースター
みたいな楽曲を毎晩再現するなんてできるわけないだろーー!!と
僕は彼女の心の内を勝手に想うのでした・・・・

6 楽団ひとり & KICK-O-MAN 「NORTH EAST COMPLEX part 3.11」



HIPHOPは「現実を照射する音楽である」
という原則にのっとったリアルヒップホップMUSIC 2011


5 禁断の多数決



来年のアルバムがとにかく楽しみでしょうがなーーーい!!
あまりの興奮にtweetしまくってしまった模様は
BANDのオフィシャルtwitterにRTされているので
お読みください・・・・(連続tweetスイマセンでした・・・)

I saw rock and roll's future and its name is......


4 PANDA BEAR YOU CAN COUNT ON ME



以前カキコしたりして僕はアニコレの
Merriweather Post Pavilionはbeatlesやbeach boysが60年代に
ZEPPELINやPUNKが70年代に成し遂げたのと同じ
その時代性をサウンドへと完璧に落とし込んだ
結晶体のようなアルバムだったと思ってるんですが
PANDA BEARのこの曲も正にそこへと地続きな10年代アンセム!!


3 tyler the creator 「GOBLIN」



ほとんど全てのクリティックスポールで「GOBLIN」は無視されてるけど
このアルバムが掲示した白日夢と現実の境界を揺らすことで生まれるグルーヴ
ラス前の「Au79」からラスト「GOLDEN」への流れこそが
TORO Y MOIからSyd Barrettまでを愛する
ポップファナティックTylerが仕掛けたホントウの時限爆弾だってことを
HYPE!HYPE!と叫ぶ彼らは知っているのだろうか?

2 斎藤和義 45STONES



HIPHOPが「現実を照射する音楽」なら
ROCk MUSICは「現実を解釈する音楽」である


1 JAMES BLAKE 1st ALBUM



その姿がフォーカスとアウトオブフォーカスを繰り返す
上のPVのように、そして執拗にプロセスされて
もはや男声なのか女声なのかわからなくなったボーカルのように
JAMES BLAKEの音楽は破壊するのではなく
音の世界にある全てを「溶解」してしまう。
その感覚は僕が今まで聴いてきたどの音楽よりも
かぎりなく「SEX」に近い音楽。

キミとボクの境界が溶けだす
男と女のカラダが交わる

こーーーーーーーーーーーーーーんな官能的な音楽を
作ることができるなんて!!!
音楽でもできるならAVにだって・・・・と聴くたびに
居住まいを正してしまう、本当に素晴らしいアルバム!!!!
なのにどぼちて音楽関係のサイトでは軒並み年間ベストの
あんな下の方なんだぁーーーーー!!!



というわけで2011年のFESTIVE20でした。


僕はアイドルポップスは

「現実を忘れさせてくれる」音楽

そしてROCk MUSICは

「現実を解釈する」音楽


だと思っています。

9.11の後何年もアメリカのROCK MUSIC
は新しい音楽を生み出せなくなりました
それはROCKが9.11以降の新しい現実を捉えなおす(解釈する)のに
時間がかかったからです。
でもその熟考のための潜伏期間が
その後の10年代のROCkを方向づける
よりパーソナルで内省的だけれど
その音の響きが未来へと繋がっている事を
聴き手に確信させてくれるような
新しいスタイルのANTHEMを大量に生みだしました

3.11を解釈して音にする事
来年以降ROCk MUSICはまたゆっくりと
そしてもんどり打ちながら
僕等に気づきを与えてくれる様々な
ANTHEM(解釈)を生み出してくれると思います。

僕はそれを聴き逃さないように
ますます耳を澄まして音楽を聴こうと思っています。


それでは皆様よいお年を!!

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