2012年7月13日金曜日

キリング・イン・ザ・ネーム・・・ アイドルパトロン時代の道重さゆみ論

最初にこのMOVIEを見て衝撃ーーーーを受けて



連続tweetしまくり&大興奮!!!

そんなモーニング娘。50thシングル「One Two Three」が
約10年ぶりにシングル売上10万枚越えーーーー

2012年07月02日~2012年07月08日のCDシングル週間ランキング

いやーーーめでめたしめでたし・・・

と寿ぎたいけどその辺が複雑なのが2012年
現在のアイドル事情

その後にお伝えしたみたく
なんじゃこりゃー!!系この異例な売り上げを支えていたのは
他のアイドルがみーーーんなやっていて、でも彼女達はかたくなに行わなかった
モーニング娘。史上最大の接触イベント強化のたまものなんですが
でもしか!
そうした「戦国時代」ちっくな"接触道(どう)"へ
彼女達が踏み込んだのは素晴らしいーーー!!と。
いやーーー新生モーニング娘。偉い!!!

で終わればいーーところを終わらない!!



めんどくさく続くのが、このブログでっす・・・


僕はこの「One Two Three」というシングルにある啓示を受けました(オイオイ・・)

そんなREVELATIONをくれた「MUSE」は誰だ!!!???

もちろんそれはこの50THシングルからモー娘。の新リーダーになった
道重さゆみ嬢であり

それがモーニング娘。が次のステップへとメタモルフォーゼするための
核になる!!!と僕は思っているのです


大きく出てしまったのでちょっと廻りくどくなりますが(^_^;)
アイドルを含めてあらゆる優れた表現には
必ずその表現の核になる「葛藤」が潜んでいると思います。

例えばAKB。
彼女達の核となっている「葛藤」の構図は
極めて少年マンガ的且つ、普遍的なテーマ、

「努力と友情」

の間に発生するそれであり、あーーー・・所謂「漢」と
よばれるような方々(よしりん氏とか?!?!?)が彼女達に
共鳴してる様を見るとその古典的な葛藤の作られ方が
リアリティーがあるからなんだろうなぁーと
しみじみ思います。

例えばももクロちゃん

彼女達の核となっている葛藤とは
極めて2.5次元的な

「ゲーム的リアリズムにおける闘いの構図」


この漫画的&プロレス的フィクショナルな葛藤の有様を
アイドルというフィールドで最大限活用してる
(ってかしてるように演出した?)のがももクロちゃんで
モノノフと呼ばれるような新世代のヲタの方々を
誕生させた「核」はここにあるんだなぁーと思います。


でさて、本題へフラッシュバック!!


モーニング娘。における核
その葛藤の有様とはなんだったのか?
それは以前ブログにエントリーしたみたく
プロデューサーであるつんく氏の葛藤でした

「ごちゃごちゃ飾らんと、みっともないままでええやん」


というぶっちゃけ加減、コミックバンドと
揶揄されたシャ乱Q時代に氏が研ぎ澄まし
でもその自らの核を曲げることがなかったからこそ
一連の大ヒット曲へと繋がっていった「核」

飾った嘘VSみっともない自分

という葛藤が
氏の表現におけるテーマ。

当初アイドル表現のパロディーとしてスタートした
モーニング娘。が「LOVEマシーン」という
正に「ぶっちゃけた」楽曲でブレイクを果たしたのは
つんく氏自身の表現の核である葛藤が
アイドルというフィールドにおいても発露されたからだったりします。


うーーーん、つんく氏偉い!!!凄い!!!



でも、でもですねぇーこれまた以前このブログにエントリーしちゃいましたけど
その葛藤はドリ娘。でやってくれーーーーーーーーー!!!
どう考えてもそっちの方が正しいじゃーーーん


今の女の子達が表現すべき新しい葛藤を核にしてほしいーー


僕を含めたモーニング娘。しいてはハロプロっていう
女の子集団好きがジレンマとして抱いていたのはのは
そんな叫び!!!!



でもそーーーするとここに最大のテーマが浮上してしまう



「じゃあ、つんく氏以外で誰がその葛藤を担うの???」


僕はやっぱり女の子表現好きなので
いーーーろいろなアイドルの楽曲を聴きまくるんですが
その多くは葛藤という表現における「魔」を持っていなかったりします。
そしてもちろんそういった「魔」をもっていない表現は
多くの人達に届く事はありません。
それにくらべたら(比べるのもおこがましいですが・・)
つんく氏の葛藤はいまだにその「魔度」??が高いと思います。

でもその「魔」術はもう僕等を惑わし、道を踏み外させ
堕落させるほどのパワーを発揮していない・・・・
では誰が、氏のそれを超える葛藤=魔を備えているのか?????



僕はモーニング娘。の新しい魔法
その核を担うのは
道重さゆみ嬢の葛藤だと確信しています。



道重さゆみの葛藤ってーーーーーー!!!????
と思われるかもだったりですが
多分そーした意見がリソースにしている
TVにおける彼女の「ぶりっこ毒舌キャラ」とやらを
これまた以前tweetしましたが
僕はまーーーーーーったく評価してなくて
TVという場において許容されるキャラクターを作りだした
彼女の努力はほんとーーに称賛に値するけど
そーーんなのアイドルという場において表現可能な
彼女のホントウの「魔」、葛藤に比べたら
どーーーーでもいいことじゃん??と。


ラジオ番組「今夜もうさちゃんピース」で
そしてスタッフを自ら説き伏せて
モーニング娘。で最初にはじめたブログで
そしてTVに出始めた当初
「こーーーれはマズいなぁー・・・」と誰もが思った
ストレスからくる肌コンディションのメチャクチャっぷりで
僕等は知っています。
道重さゆみという人が抱えている「魔」の正体、葛藤のカタチを。

それは


「自意識VS社会」



都市伝説ちっくになっている幼いころの友達は「ダンゴ虫」だけ・・
エピソードに"象徴"されるように(つまりそれは嘘かも知れないけど
ありえるかもしれないと思わせてしまう何かがあるという事)
道重さゆみという人には「可愛い」ではおさまらない
奇妙さが常に同居している。
例えばそれはモーニング娘。において最近やたらと表明される
生田チャンや譜久村チャンの「ヲタ」的な戯れとは根本的に違う
限りなく魔に近いもの
限りなく許容される「ワタシ」を望むという
不可能性の儀式なのです。


AKBが「努力と友情」という少年マンガ的な葛藤を
体現化したように

ももクロちゃんが「ゲーム的リアリズム」という
20世紀末からゼロ年代の葛藤を体現化したように

道重さゆみ嬢は「自意識VS社会」という
極めて普遍的な葛藤を正に体現化しています


こーーーれを今、楽曲の核にしなくて
なーーーにを表現するっていうの??


どーーーーー考えても彼女の有様を売りにするしか
モー娘。の明日はないじゃん!!!

One Two Threeは本チャン音源では冒頭に上げたものほど
つんく氏色は減ってなかったけど
よーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく聴きこんだ人には
今までのつんく氏感が後退している
というか、つんく氏的葛藤を氏が意識的に引きつつあるかも?な
楽曲だという事がわかると思います。

もちろん天才つんく氏にはわかっているわけです
でもこれまで引くに引けなかったわけです。


僕がこの曲に一縷の望みをかけているのは
こっから先、さらにモー娘。の楽曲がつんく氏的葛藤から
道重さゆみ的葛藤を核にする楽曲へとメタモルフォーゼするのでは?
と思っているから。

アイドル戦国時代とはイコール、「アイドルパトロン」時代

ファンからヲタへ、そしてパトロンへ。現在のアイドル界は
裕福なお大尽達が芸術家をサポートしたような、
であるがゆえに自由な表現が可能になったルネッサンス期のようなもの。


歴史上、その後に爆発したものは何か??


より個人的な情念が「いびつな真珠」(バロック)として美しく輝いた


ルネッサンス音楽VSバロック音楽

正に道重さゆみ的な葛藤が花咲いた時代だったりするのです。


このフレーズ以上に道重さゆみチャンを形容するコトバは
ないと僕は思っています



それはイコール、うさちゃんピースがLOVEマシーンを殺す日なのです


あーーー・・・なんとか次の11期オーディションでは
道重さゆみ枠を作って欲しいーーーー
そしてせめてカップリングでいいので
道重さゆみプロデュースの「バロック的」楽曲を入れていってほしいーー!!
と切に想うのでした。


というわけで重さん、23歳のお誕生日おめでとうございまっすーーー


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