2017年7月25日火曜日

(お付き合いいただきありがとうございます!)10位から1位まで!!

10.DJ Snake Middle ft. Bipolar Sunshine



MAJOR RAZORとやったLEAN ONでダンスミュージックのタイム感と音の質感を完全にNEXT STEPへと進めてしまったDJ SNAKEだけど
そのフォーマットがこうしたエモな感情までにも「使える」事を証明したとんでもない名曲!!



9.우주소녀(WJSN)(COSMIC GIRLS) 비밀이야 (Secret)



イントロのオルゴールでもう完全にヤラれた!
かなり鳴物入りでデビューしたのにイマイチB級感があったCOSMIC GIRLSが完全に化けた一曲
E ONE先生によるスティーリーダンばりのコードとメロの絡みに何度聞いても鳥肌が・・・・
そしてやっぱアイドルにはシグニチャーになる曲が何より大事!っていうのはこの曲でのブレイクと共に
メンバーの一人ソンソ嬢が「体操少女」としても人気爆発!


こーいう「勢い」っていうか「風」って大事だなぁーー!!


8. Red Velvet 레드벨벳_7월 7일 (One Of These Nights)& 러시안 룰렛 (Russian Roulette)




なにしろ僕が「ももももしかしてKPOPってまた凄い事になってるんじゃないか??!!」と気づかせてくれたのはtweetもしましたが
あまりにも画期的なレッベルの「DUMB DUMB」だったわけで


そのほとんどNINバリの「完璧主義」的な音作り&イメージ作りのヤバさこそがRED VELVETであり
その一ミリ一フレの狂いも許さない的な危険なほどのテンションがMAXになったのがOne of these night。
だからこそ楽曲はこうした解釈も産んだし
ぶっちゃけると僕はこのテンションのままいっちゃったら結構実はフツーのおんなのこなメンバーは大丈夫なのか??とも思ってました。
そこへリリースされたのがRussian-で最初はその「ユルさ」に驚き!!特にMVはどーー見ても明らかにNGカットが使われてるのがいくつかあって
そんな事はいままでのレッベルちゃんでは考えられない!! でそう思ってるのは僕だけかと思ったらメンバーもこのインタビューで
そうしたカットが使われててビックリと言及してました。

[ENG] 160929 Red Velvet @ MV Commentary

つまりコレ、どーいう事かというと遂に制作者側が「何をやってもレッドベルベットである」と腹を括った宣言!
今までのナイーブ期からもっと攻めていくぞってこと。
今月発売になる新曲も含めて今年も楽しみーーーーッッ!



7. 여자친구(GFRIEND) 시간을 달려서(Rough)& 너 그리고 나 (NAVILLERA)




2016年というKPOPルネッサンス元年を代表するというか
「こうやってポップミュージックは生まれるんだなぁー」という事態を現在進行形で見せてしまったのがヨジャチングの奇跡!
2015年のデビュー時は所謂「清純」系ガールズグループの一つに過ぎなかった彼女達の運命を一本のファンMOVIE(직캠)が変えてしまう



この転んでも転んでも立ち上がって唄いつづける姿がバイラルとなって注目度があがったわけですが
ここで凄かったのは制作者側で。それまでのただ可愛いを売りにした路線からこのMOVIEの姿に現れているような彼女達の冒頓さと真面目さ
というおんなのこ自身のキャラクターを立たせる楽曲へ一気にシフト!!
そして生まれたのが「一体これは2016年の楽曲なのか??」と最初聴いた時に驚愕してしまったくらい
ドストレートに70年代歌謡曲な泥臭い「시간을 달려서」!
ところがところが!これがなんとあの少女時代が持っていた記録と並ぶほどの大ヒットになってしまう。
さらには시간을 달려서以上に、えーーーーい!!もう言ってしまおう!いい意味でダサい、でもGFRIENDにしか
絶対に唄えない「歌謡パンクアンセム」とでもいうべき너 그리고 나も連続大ヒットを記録して
TWICEと並ぶトップアイドルになってしまった。

この一連の流れほどファンとアイドル、そしてそれを繋ぐ楽曲の関係性を如実に表した事件はそうそうなくて
やはりアイドルにおける曲とはそのおんなのこ達のコアな部分を捉えて抽象化した表現でなければ
決してファンに届かない(=売れない)という事。
ヨジャチングのバラエティーやVLIVEを見る度に「ほんっとこの子達(いい意味で!!)あか抜けないなぁ・・・」と思うんですが
それを恐れることなく「だってこれが彼女達なんだもん」とそのまま曲にしてしまった制作側はほんとーーに凄いし
そんな自分達を臆することなくさらけ出しているヨジャチングはほんとーーに素晴らしいと!!




6 GOT7(갓세븐) “Fly”



2016年のKPOPのトラックで最も驚いた一曲!!
なななんだこのモロFUTURE BASSの上物×カラカラにかわいたリズム×シングとラップを縦横無尽に駆け抜けるメロディー×しかもサビ付!!!
これがこれがこれがKPOPのポップ編集力の神髄でなんどもいいますけどこれがちゃんと売れてるってのが
ほんとーーーーーーに凄い事だと思います




5 The Chainsmokers Closer (Lyric) ft. Halsey & Don't Let Me Down ft. Daya




以前twitterで彼等が自分たちの曲作りを一時間にもわたって解説するトラックメイクMOVIEを紹介したりもしましたけど
そんな真面目さというかROCK的な内省性が今年この二曲で大覚醒。
いままでもEDMは美メロというか泣きメロを使ってたりしたけどそれは門切型のいわば「大箱」系フェス会場を出たら忘れてしまうような
お約束要素にすぎなかった。ところがCHAINSMOKERSはそこに自らが体験した別れという
ベッドルーム的な直接性を持ちこんで(Blink182オマージュの歌詞の素晴らしさ!!)
遂にEDMをPOPミュージックの領域に放り込んで今年最大のヒット曲にしてしまった!
僕はサビの「We ain't ever getting older」のとこでいまだに泣いてしまうのです・・・・




4 TAEMIN 태민 「Press It」



ななななんていうことだ・・・このALBUM完全にJustin Bieberの「PURPOSE」と同じ地平の音を鳴らそうとしてる!!
アルバムからの1st「DRIP DROP」を聴いて僕が感動したのはその最新のポップミュージックに対する敬意と
それを目指そうとする気高い意志!KPOPって時としてALBUM単位だとアレ???っていうくらいの所謂捨て曲が入ってたりするけど
このアルバムはオープニングからラストまでまるで美しい王子が張りつめた一本のロープの上を綱渡りするかのように
一瞬の弛緩もなしに緊張感と高揚感が持続するすさまじい作品でした!!






3 JUSTIN TIMBERLAKE CAN'T STOP THE FEELING!



再びポップミュージックへと回帰した時にやったのはもう一回好きだったポップソングの構造を再点検する事でした。
そしたらこの曲ですよ!!このボーカルサウンド!!!
もちろんこの魔術のような奇跡のMIXを行ったのはもう僕にとっては神様といってもいい

Serban Ghenea

彼がこの20年間でどれだけの全米No.1のポップヒットをMIXしたかはオフィシャルサイトを見ていただきたいわけですが

このCan't stopのボーカルも僕は去年この曲300回以上聴いてますけどいまだに発見がある
っていうかこの質感を真似したいけどまったく似せる事さえできないっっ(泣)
つくづく優れたPOP MUSICには職人技というか匠の技術が惜しげもなく使われてるんだよなぁ・・・・と。
そして先生は秘密主義で上のオフィシャルサイトも去年ちゃんと完成したばかり!ていうとにかく検索しても最近のインタビューは全くでてこないし
ましてや日本の音楽誌にも多分載った事がない!!これだけのヒットソング作りの神様なのに!!
是非是非是非サンレコさんとかに特集してほしいなぁーーーーー!!



2 OH MY GIRL(오마이걸) _ WINDY DAY & LIAR LIAR




去年の7月、10代や20代の女の子達が8割でごった返す渋谷のCUT UP STUDIO、瞬殺だったおまごるチャン達の初来日イベントにて僕は号泣しながら
ステージを凝視、心の中で叫んでいました・・・・・

これだ!! これがアイドルミュージックの本当のカタチなんだ!!!

何故こんなまるでXTCみたいな変態ポップサウンドとおんなのこ達という組み合わせが究極のアイドルソングを生み出すのか?

どうして僕はあの子が好きなんだろう?という自問自答がなかなか答えに辿り着かないように
このQUESTIONの答えもLIAR LIARの歌詞に出てくる「ビンク色の海の中」に沈んだまま。

そう僕はOH MY GIRLを大大大大好きで愛しているのデッス!!

2015年に発表された1stの「CUPID」、2ndの「CLOSER」も素晴らしいけれど
明らかにストレンジポップの方向へと舵を切った2016年のこの二曲に完全にノックアウト
おんなのこがまだ着たことのないファッションにワクワクするみたいにアイドルポップスは
いつでも「新しい可愛い」を曲にしてもらいたいと思ってる僕にとっては
OH MY GIRLは最高のアイドルグループ!
それはこの二曲のMVを担当したDIGIPEDI先生も同じだったらしく
LIAR LIARはそれまでのDIGIPEDIスタイルの集大成的な傑作だし
WINDY DAYはこれまでとはまったく異なるスタイルによって2016年で僕が見たMVの中でも最高傑作のMOVIE生み出してしまった!

さらに来日イベントでもVLIVEでもわかるのは彼女達のほんとーーーーにVERYGOOD GIRL!!っぷりで




GFRIENDのとこでも力説しちゃいましたけどやっぱアイドル表現の核も「性格」なんだよッッ!!っと


P.S ジニ様へ。カラダとココロを休めてリラックスして自分を楽しんでください





1 TWICE(트와이스) "OOH-AHH하게" "CHEER UP" "TT(티티)"






冒頭で申し上げておきます!!僕はTWICEを僕等の時代の、今の、この「ストリーミングPOP」時代の
THE BEATLESだと確信しています。

それはつまり有名な"あの"フレーズを使うならば

「私はポップミュージックの未来を見た。そのアイドルの名はTWICE」

という事であり、

現在地球上で最も優れたPOP MUSICを鳴らしているのがTWICEだという事です。


とにかく僕はTWICEを聴いているとひたすら興奮し幸福でさらには凶暴になってしまいまっす

それは絶対に1960年代にTHE BEATLESを聴いて絶叫して失神したおんなのこ達と同じ

「ここに絶対に私達(僕達)を自由にしてくれる音が鳴っている!!」

その時代性を最も反映したポップミュージックだけが持てる新しいメッセージに興奮してるからだと思います


ではTWICEはポップミュージックにおける何を更新したのか??


もっちろんそれは「編集力」!!


冒頭にあげたポップミュージックにおける編集力というとJPOPにおいてはそうした捉え方が
先鋭化したのはあの有名な「渋谷系」ムーブメントなので

編集力=好きなものをセレクトショップのように"神経質"に並べる事

というイメージが強いかもだしめちゃくちゃ極論すれば

これまでの編集力、EDITするという行為の意味はそうだったかもしれません。

でも!!もうそーーじゃないんだなぁーーー


僕は最初「OOH-AHH하게」を聴いて&MVを見て大笑いしてしまった


どはーーーーーななななななんて雑多ななんでもありな表現なんだ!!!



そこに鳴っている音はHIPHOPからチップチューンからR&Bからマジ-ビートからSPICE GIRLSのWANNA BEまでぶっこんだごった煮サウンド

そしてMVはその音を聴いたゾンビ達があまりの楽しさに踊りだす・・・・という一歩間違えればトンデモ系なコミカルMV


一聴&一見すればまるでおもちゃ箱をひっくりかえしたようなメチャクチャっぷり


好きなものだけを大切に大切に並べるようなナイーブさから生まれる神経質な「編集力」とは真逆のそのカオスっぷり・・・・

でも僕はMVの中で蘇るゾンビ達のようにハタ!!と生まれ変わったような衝撃が!!


あーーーーーーあーーーーーーあーーーーーーーそうじゃん!!


そもそも一見異質なものの中から真に共有出来うるものを選びとるのが「編集」じゃん!


こっからここまでですよって最初っからセーフティーネットを張っといてその中でお上品にお気に入りを並べてみましたなんて
今や編集力でもなんでもないじゃん


音楽はもうストリーム化していて僕等はその「流れ」の中を泳いでいく

そんな新しいストリーム上で最も有効な「編集力」、それは今まで有効だった方法とは異なるはず。


そそそそそそそそそそーーーだ!「女生徒」だ!!!!


太宰治「女生徒」




この「STREAM OF CONSCIOUSNESS」な、「おんなのこ」なカオスっぷり。


セカンドの「CHEER UP」では更にFUTURE BASSやギミックサウンドまで加わり(大瀧詠一先生なら絶対にこの2016年版クレイジーキャッツのような
異形のアンセムをGO GO NIAGARAでかけてくれたハズ!!)、MVも映画のパスティーシュ


そしてサードの「TT」では遂にメロディーは80年代のニューロマ系、MVは突っ込みどころ満載なコスプレ大会に・・・・と

ますます雑多にストリーム化していくTWICEを見て・聴いて、彼女達の編集力とは「女生徒」における少女が

意識の流れとして世界を切り取っていく(=編集していく)やり方にそっくりだとわかったのだ!!


僕の妄想??いーーや違いまっす!

例えばボーカル!
TWICEの独特のサウンドを特徴づけているのはトラックだけじゃない。
通常プロデューサーの厳格な指導の下、ともするとその楽曲の世界観を壊さないように
一人一人のボーカルの個性のダイナミズムが抑制される傾向にあるKPOPにおいて
TWICEのボーカルプロダクションは明確に各メンバーのボーカルが雑多な響きのまま鳴るように
わざと生々しいままRECされているのも一つ。

そして言うまでもなくそのメンバー構成
韓国人メンバーと日本人メンバーと中国人メンバーが雑多に共存する環境は正にTWICEという編集力の象徴で


最後のとどめでグループ名!!

「一粒で二度おいしい」= TWICE

だなんて多なるものの象徴じゃないかッッッ!!



僕が音楽に求める最たるもの、それはPOPである事
いつも新しい「編集力」のあり方を手に入れたい!

オルタナティブ系やJPOPにそうしたPOPNESSを発見できなくなって
んにゃろーーーーーー!!と思ってた時
正にメインストリームのポップミュージックがそしてKPOPが
僕が音楽に(もっと広げれば表現全般に)求めていたいたはずなのに
忘れていたものを思い出させてくれたのが2016年で

そんな新しいポップの方向性を見事に華麗に
"OOH-AHH하게"(優雅に)体現しているのがTWICEなのだと思います。




映画「DREAM MACHINE」のラストシーンは真実でした。

DREAMBABYDREAM

僕はあそこで一度死にました。



でも僕は新しく生きる意味をまた音楽から、ポップミュージックから手に入れました。

夢の中じゃなくてもまた会える

音楽の中で、新しい音楽が鳴る新しい世界で。


僕は新しいその場所を音楽と共に作る事に決めました。

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